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製作記事

'12/01/06
その1 アオシマの漢!! 痛車シリーズ第1弾、「龍が如く」。
一応"シリーズ"となっているが現在2弾目以降は存在しておらず、唯一無二の異色の痛車である。
車種の選定やグラフィックデザイン、そして20インチホイールのタイヤ等、思わず「巧いな〜!」と唸ってしまう内容である。
これ、綺麗に完成させたらかなりの存在感になるハズ・・・。
その2 と、いきなり2台同時進行??
・・・いやいや、2台共失敗作なんです(泣)。
2台目は1台目の失敗を踏まえて慎重に製作を進めたものの、やっぱり失敗・・・相変わらず学習能力無いね。

窓枠やサイドモールのメッキ部分も丁寧に仕上げたのに・・・(号泣)。
その3 失敗個所はここ。
このキットに付属のデカールは非常に硬くて脆く、サイドモールやドアノブの凹み部分にフィットしない。
そして、デカール軟化剤を使って強引にフィットさせようとすると、ご覧のように溶けてボロボロの状態になってしまう。
果たしてこれをまともに完成させることが出来るのか?
その4 ここまでやったら意地でも完成させるしかない。という訳でネット通販で3台目を購入。このキット1台分を作るために一体いくら掛けているんだか(スクラップの山がぁぁ・・・)。

では、気を取り直して(?)ボディの下ごしらえを開始。
先ずは深く彫り込まれているサイドモールの溝をポリパテで埋めていく。ただし完全に埋めてしまうと、当然サイドモールが無くなってしまうので、、若干の溝を残すようにしておく。
その5 リアの窓枠部分はデカール貼りの際に邪魔になるので、この時点で切り取ってしまう。
'12/01/28
その6 ボディはサイドモールから下が別パーツになっているが、若干の隙間が開く個所があるので、補強を兼ねて裏からプラ板を貼っておく。
その7 ルーフ裏にはムーンルーフ仕様にする際のガイドが彫り込まれており、プラが薄くなっているため、ポリパテで埋めておく。
この作業を怠ると、塗装後にプラの薄い部分が浮いてきて泣きを見る可能性があるため必須の工作。
その8 次にシャシの製作。
ボディと合わせてみると、リアタイヤがフェンダーの中心よりやや前寄りになっていたため、写真の赤線の位置でシャシを切断。その後、1mmのプラ板を挟み込んで、ホイールベースを延ばしてみた。
その9 ボディの下ごしらえが完了したので塗装に入る。
これは黒を一回吹いた後に表面を1200番のペーパーで磨いた状態。サーフェイサーの時点では滑らかに見えた表面も、塗装後にペーパーを掛けるとご覧の通り。
特にムーンルーフのモールドが浮いているのが分かる。
この後、黒の本塗装を行い、仕上げにパールを吹き付けてボディ塗装は完了。
その10 次はサイドモールの処理。
先ずはドア部分。ここはデカールで隠れてしまうので、塗装で仕上げることにする。
使用した塗料はガイアカラーのEx.シルバー。クレオスのメッキシルバー程ではないが、かなり良い輝きが出る。
その11 ドアの枠と前後バンパー部分にはハセガワのミラーフィニッシュ(TF-1)を使用。
塗装では決して再現できない輝きが出るため、この手の車種にはお勧め(輝き過ぎとの声もあるようだが・・・)。
取り扱いも慣れてしまえばそれほど難しくない。ただしデザインナイフの刃は新品を使うことをお忘れなく。
その12 さて、ボディの仕上げが完了したので、いよいよ鬼門のデカール貼り工程に入る。
一番難しい個所は、リアのドアからフェンダー部分に貼る大判のデカール。一部がリアウインドウにも掛かるため、ここは予め切り出しておくことにする。
先ずは、前回失敗したボディを使用して、裏から厚めの紙をあて、リアウインドウの枠に沿って線を書いていく。
その13 その紙を切り出したのがこれ。この紙をデカールをカットする際のガイドとして使用する。
その14 写真のように、先ほど製作したガイドをデカールにをあて、線を書いておく。
位置決めが大変であるが、ここで前回失敗したキットが役に立った。
その15 そしてデザインナイフでデカールをカット。
その16 ここで今回使用するデカール貼りの助っ人をご紹介。
左からGSIクレオスのマークソフター、グッドスマイルレーシングのデカール剛力軟化剤、そしてハイキューパーツのデカールフィクサーなる製品である。
デカールフィクサーとは、デカール専用の液体のりで、シルバリング防止効果がある。
その17 いきなり貼り終わっているが、この1枚を仕上げるのに2時間程掛かっている。
前述の通り、このデカールは硬いためドアノブの凹み部分にフィットさせるのは困難。よって赤と白の境目(矢印個所)に予め切れ込みを入れてから凹みに馴染ませていく。
また赤の部分が縦に割れているが、これも切れ込みを入れてわざとカットしたもの。
こうしてデカールが割れる部分を自分でコントロールしておけば、後ほどのタッチアップも難なく行うことができる。
ようやく完成が見えて来たかな・・・。
その18 因みに、この1枚を貼るために、これだけの綿棒を消費している。
またかなり神経を使う作業のため、1日1枚貼るのが精いっぱいである(・・・疲れた)。