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製作記事

'08/06/14
その1 突然何を思ったのか、フェラーリを引っ張り出してきた。
実は今年の静岡ホビーショーで上手い人の作品と自分の作品の決定的な差を発見してしまった。上手い人は「スジ」が違うんです!スジというのは「スジ彫り」のことで、これが均一且つ深く彫り込んである作品はパッと見で雰囲気が全然違うんですよね〜。
というわけで今回は「スジ」に拘りつつ製作を進めて行こうと思う。
因みに何故F430 なのか?う〜ん、何故なんでしょう?
そうそう、今回のフェラーリも前回のミトスと同様、赤にはせず、おふざけ仕様で行く予定です。
その2 先ずはボディ全体に耐水ペーパーを掛け、パーティングラインや退けを消していく。ボディのサイド部分にはデリケートなショルダーラインが入っているので、慎重にペーパーをあてる。
その後ケガキ針で各分割線を彫り込んでいく。
またドアノブは盛り上がりが足りない感じなのでポリパテを盛り付けてみた。
その3 ドアノブとエアインテーク部分(整形前)。
その4 整形後はこんな感じ。エアインテーク部分を縁を薄く削ってみた。また細かい傷は溶きパテを塗って埋めておく。
その5 リアのメッシュ部分を開口することにする。写真のようにピンバイスで穴を開けた後ニッパーで各穴を繋げ、デザインナイフで削り込んでいく。
その6 断面が厚いので、裏側から削って薄くする。これは彫刻刀(平刀)で大まかに削っているところ。この後耐水ペーパーで平滑に削っておく。
その7 同様にエンジンフード部分も開口。小さい穴を多数開けて開口するより、写真のように大きめの穴を開けた方が効率よく作業ができる。
その8 ここも断面が厚いので裏から耐水ペーパーで削っていく。こんな感じで消しゴムにペーパーをあてて削ると作業がし易い。
その9 リアバンパーの下の部分にもメッシュ状のモールドがあるのでこちらも削り取る。勢い余って削り過ぎたため、ポリパテで修復。
シャシと接続するための突起は残しておく。
その10 フロントバンパーのエアインテークパーツ。ここも開口。
その11 ドアミラーには写真のように真鍮線を通し、ボディと確実に接合できるようにしておく。それにしても左のドアミラーにある「F430」のロゴって・・・。「MYTHOS」のロゴといい、フェラーリのセンスを思わず疑ってしまうのは私だけか?
その12 当然、ボディ側にはドアミラーと接合するための穴を開けておく。で、ボディとドアミラーを接合するとこんな感じになる。
'08/06/22
その13 今回は「スジ」に拘るということで、ここでスジ彫りに使用する道具を紹介してみよう。
先ずはPカッター。昔はプラ板の切断からパネルラインのスジ彫りまで、殆ど全てをこれ1本でこなしていたが、さすがに最近は使用頻度が減ってきた感じ。
でも浅い溝への追従性が良いため、元々あるスジ彫りを深く彫り直す際の「当たり」を付けるのに結構使用している。
写真は上がタミヤ(オルファのOEM品と思われる)。下がハセガワのラインエンクレーバー(細彫り)という製品。ハセガワ製は刃の角度のせいか、溝への追従性が悪い印象があり、正直殆ど使っていない(定規等のガイドを使えば問題ないが)。
その14 続いてケガキ針。
上はホームセンター等によく置いてある製品。針先を交換することが出来てなかなか便利。針の太さも0.3mmと0.5mmの2種類があるので場所によって使い分けも可能。
下はハセガワ製のラインスクライバー。実は最近購入したばかりなのだが、こちらの使用感もなかなか良い。
その15 これはハセガワのソー・スクライバーというもの。要するにエッチング鋸ですね。直線の溝を彫るのに便利。
その16 タミヤの普通のデザインナイフ(これもオルファのOEM)。刃先が欠けているが、この状態で次の写真のように削り込むことによって、ドアの分割線等、比較的太いラインを均一に彫り込むことができる。
その17 こんな感じで矢印方向に削っていく。
その18 最後は最強の(?)スジ彫り道具。その名も「スジボリ堂」さんのBMCタガネという製品。最近モデラーの間でにわかに注目されているアイテム。自分も前から気になっていたのだが、今回遂に購入。でも殆どスジ彫りが完了した時点で購入したので、本格使用は次回からかな?
その19 ボディは各部を開口したので、スタジオ27のディティールアップパーツを使用することにする。近所の模型屋を一通り廻ったが当然(?)在庫は無かったため通販で購入。